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骨のゆがみと自律神経の乱れ
以前の記事では骨盤のゆがみが骨格のゆがみをひきおこし、ゆがんだ骨格が神経を圧迫、筋肉の緊張や血行不良をおこすことを解説しました。
この記事では、ゆがんだ骨格に圧迫された神経が、自律神経や内臓にも影響してくるしくみを解説していきます。
前回の記事はこちら↓
体のゆがみは本当に神経に悪影響なの?
脳からのびた神経は、背骨の中を通って両脇の穴からそれぞれ決まった筋肉や臓器に脳の命令を伝えています。これがゆがみに圧迫されることによって、筋肉であれば緊張がおこったり、血行が悪くなったりするんでしたね。
体のゆがみが神経を圧迫することは、肩こりや腰痛以外にも、高血圧や内臓不調などの慢性病の約8割の原因になっているとも言われています。
しかし一方で、「ゆがみは体にそんなに悪影響はない」と言う人もいます。どうして正反対の説があるのでしょう?
それは、骨格がゆがんでから体に症状があらわれてくるまでには、たくさんの時間がかかるからです。
骨格のゆがみは長時間にわたる!
人間の体は、背骨のS字カーブをはじめとした基本のかたちはありますが、もちろん毎日さまざまな動きをします。ここでも骨格はゆがんでいることになりますが、これが正常な関節の動きだった場合、数秒~数分で別の動きになったり、もとの正しい状態に戻ってきたりします。
しかし、偏った動きが骨格のゆがみとして蓄積されてくると、知らないうちに「もとに戻りきらないまま」数時間を過ごしてしまうことがあります。
座ったり、立ったりする動きのことを考えてみましょう。
座る動きは人間にとって異常のない動きです。短時間ならそんなに体に影響はありません。しかし、長い時間座りっぱなしでいたとき、腰をのばすのに時間がかかった経験はありませんか? そうやって「もとに戻りきらない」が積み重なっていくと、何をしているときも少しだけゆがんだ状態が続き、寝ているときも続き……。もしずっと戻りきらないならば、その時間はわずか一週間でも168時間にもおよびます!
ごく正常な動きの範囲で、すぐには影響のないようなわずかな圧迫でも、何百、何千、何万時間も流れが悪くなっていたら、慢性症状になっていってしまうというわけなのです。
骨格のゆがみと自律神経
何千、何万時間とゆがみに微妙に圧迫されている、背骨から出ている神経ですが、これ、筋肉を動かしたり、痛いかゆいを感じたりする、私たちが意識できる部分と、意識できない部分に分かれているのは知っていますか?
この、意識できない、自分の意思で動きをコントロールできない神経のことを、自律神経といいます。「自律」とは「勝手に動いている」という意味です。心臓や胃腸、血圧の調整などを、腕の動きのように動きを止めたり自由自在にすることはできませんよね。
自律神経失調症、という言葉もよく聞きますが、それはこの「勝手に動いている神経」の調整がうまくいっていないので、内臓が動きすぎたり、動きが悪かったりしています……という意味です。
自分の意思でなんとかなるところではないので、神経の圧迫が続くことで、自律神経はいろいろなエラーをおこしてしまいます。
「歳のせいかな?」「更年期障害では?」と思っているよくわからない症状も、長い時間圧迫された神経がへんな動きをしはじめているのかも……。
交感神経・副交感神経とリラックス
自律神経の調整は、主に「交感神経」と「副交感神経」の割合でできています。交感神経は興奮とパワー、副交感神経は消化とリラックスのはたらきをします。アクセルとブレーキのようなものだと思ってください。
今は集中して仕事をする!という気持ちになると、じゃあ交感神経7:副交感神経3、というふうに、体が勝手に状況を判断して調整してくれるのです。では、神経が圧迫されて調整がうまくいかなくなっていたらどうなるでしょう?
例えば、眠らなければいけないのに副交感神経が優位にならず眠れなかったり、眠りが浅かったり、途中で起きてしまったり。ずっと体の力が抜けず、疲れがとれなかったり。食べても消化スイッチがうまく入らないので胃もたれや便秘をおこしたり。
逆に、がんばらなければいけないときに交感神経がすぐオンになってくれなくて、体に力が入らなかったり、すっきり起きることができなかったり……。
このような、「なんだか体がいうことを聞いてくれなくなった気がする」というのは、自律神経が元気になってくれれば、ずっとラクになる問題です!
自律神経を乱す原因のひとつとして、普段の仕事や人間関係などのストレスがよく挙げられますが、ストレスをなくすことはなかなかむずかしいもの。
でも、神経の根っこをおさえつけてしまっている体のゆがみは、矯正や自分の努力で解放してあげることができます。まず体から楽になってくれば、心のストレスもずいぶんと軽くなり、ますます体が楽になりますよ。
まずはゆがみのクセがあるかどうかチェックを!
背骨のゆがみがあれば、それをとれれば今より自律神経は楽になってくれるということですからね!
上越市の骨格のゆがみチェック、
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次の記事では、女性の骨盤と妊娠、産前産後の骨盤ケアについて解説していきます。
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